
筑波大学ポッドキャスト「研究室サイドストーリー」
By 筑波大学|University of Tsukuba

筑波大学ポッドキャスト「研究室サイドストーリー」Sep 21, 2023

#039 確実にメスをゲットせよ!母親がコントロールするダニの巧妙な繁殖戦術/生命環境系 佐藤幸恵 助教
【今回の内容】
メスを巡ってオス同士が激しく争う動物はたくさんいます。ダニの世界では、果敢に戦うものの他に、戦う前にメスをつかまえるちゃっかりさんもいるんだとか。そんなオスの行動は、実は母親によって、遺伝的にコントロールされているらしいんです。繁殖をめぐるダニのさまざまな行動。子孫を残すためとはいえ、聞いてみると、驚きや切なさや、なんとも複雑な気持ちが湧いてきます・・・
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20230822144500.html
【出演】
生命環境系・佐藤幸恵 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.u.tsukuba.ac.jp/~sato.yukie.gn

番外編「卒業生、ここだけの(?)話」#002おみやげは南極の光!極地で見つけたアートのチカラ/小松 俊介(2014年 大学院人間総合科学研究科(博士後期課程)芸術専攻修了・筑波大学附属高等学校 美術教諭)
【今回の内容】 芸術分野で博士課程まで進学するのは、ちょっと勇気のいることかもしれませんが、その分、作品制作や教育などで貢献できることも大きくなります。美術教諭として務める高校に届いた案内をきっかけに、教員南極派遣プログラムに参加し、持ち帰ってきたのは「光」。生徒たちの夢を焼き付けた青写真です。この特別な体験を通して、自分自身も生徒たちも、アートが持つさまざまな力を見つけることができました。
【出演】 筑波大学附属高等学校 美術教諭・小松 俊介
(2014年 大学院人間総合科学研究科(博士後期課程)芸術専攻修了)
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
国立極地研究所 教員南極派遣プログラム

#038 800度でも動きます!半導体素子の耐熱性の限界に挑戦/数理物質系 奥村宏典 助教
【今回の内容】
今や私たちの生活に欠かせない半導体。日常的な用途なら、現状の300度という耐熱温度で十分ですが、自動車のエンジン周辺部や地下掘削などに使うとなると、より高温での安定した動作が求められます。それには窒化アルミニウムという材料が有望そうです。ところが、半導体の性能を測定する装置にも温度の壁が。この壁を超えて、半導体はどこまで高温に耐えられるのでしょうか?
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20230630140000.html
【出演】
数理物質系・奥村宏典 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003716

#037 形なのか、向きなのか?左右対称な花にまつわる定説を検証してみたら/生命環境系 大橋一晴 講師
【今回の内容】
花の形や向きには、それなりの意味があるはずです。左右対称な形の花は、ハチなどが安定した姿勢で近づいて受粉しやすいように進化したというのが、18世紀からの定説でした。でも、よくよく観察してみると、左右対称な花のほとんどは横向きに咲くんです。どんな形の花でも、横向きなら、ハチは近づきやすくて当然なのでは?古くから信じられてきた定説に、どうやって挑むのか・・・
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20230517141500.html
【出演】
生命環境系・大橋一晴 講師
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.ohashilab.com/

#036 地球上の生命はどこからやってきた?計算で解き明かすアミノ酸と銀河形成の関係/計算科学研究センター 庄司光男 助教
【今回の内容】
生物にとって必須の物質、アミノ酸。その起源は、宇宙から隕石が運んできたとか、海底の熱水からできたとか、いろんな説があります。アミノ酸には、右手と左手の関係にある2種類の似て非なる構造がありながら、生物に使われるのはそのうちの片方だけ。どうしてそんなことになったのか、そこが議論の的です。理論計算によると、銀河形成時に放たれたある特殊な光の力なんだとか・・・
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20230328220000.html
【出演】
計算科学研究センター・庄司光男 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www2.ccs.tsukuba.ac.jp/people/mshoji/index.html

#035 消毒は念入りに、でもケアは手速く!保育器の中のアルコール濃度を下げよう/医学医療系 高田英俊 教授・附属病院 藤山聡 講師、日高大介 講師
【今回の内容】
アルコール消毒って、簡単だけどとても効果的です。だからじゃぶじゃぶ使ってしまいがちですが、密閉された空間では、アルコールが空気中に残り続けるのでちょっとやっかいです。早産児が過ごす保育器も密閉空間。医療処置やケアのたびにアルコール消毒剤が蒸発して中に溜まってしまったら、赤ちゃんは大丈夫?最新のセンサーを使って、その実態解明と対策立案に挑みました。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230225010000.html
【出演】
医学医療系・高田英俊 教授/附属病院・藤山聡 講師、日高大介 講師
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.md.tsukuba.ac.jp/clinical-med/pediatrics/

番外編「卒業生、ここだけの(?)話」#001 戦う人文学!歴史オタクが「中東で一番有名な日本人(大分県民)」になるまで/鷹鳥屋 明(2007年 第一学群人文学類卒業)
人文学は役に立たない?そんなことはありません。歴史学と漫画・アニメにどっぷり浸かり、大学の図書館を使い倒した4年間。そこで培った知識には自信があります。その知識を武器に、国内はもとより、中東を舞台に活躍しています。歴史と漫画と中東・・・一体どんなつながりがあるのでしょうか?その鍵は筑波大での学生時代にありそうです。
【TSUKUBA ALUMNI】
www.tsukuba.ac.jp/journal/alumni/20230519090000.html
【出演】
株式会社アカツキグループ 株式会社HykeComic 経営企画所属・鷹鳥屋 明(2007年 第一学群人文学類卒業)
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
株式会社HykeComic
hykecomic.com/

#034 パラレルワールドを覗いてみよう!数学で導く2つの世界の不思議なカンケイ/数理物質系 山本光 准教授
【今回の内容】
パラレルワールドってSFの世界の話だと思ったら、理論物理学的には「ないとは言い切れない」存在なんだそうです。しかも、2つの世界は見た目的にはそっくりなのに、見えない「カタチ」が微妙に違っているんだとか。この「カタチ」の性質を、数式をバシバシ使って解いてみたら、どちらのカタチも爆発しない、ということが証明されたそうです。常人にはチンプンカンプンですが・・・
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20230508140000.html
【出演】
数理物質系・山本光 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】

#033 卵が体を突き破る!「ちんうずむし」の単純で壮絶な生殖行動/生命環境系 中野裕昭 准教授
【今回の内容】
珍渦虫(ちんうずむし)は虫ではなくて海の生き物です。ぱっと見、生き物?というぐらいの珍しい原始的な動物で、その生き様もまだよくわかっていませんが、今回、その生殖行動の様子を観察することに成功しました。なんと、体が破れて、そこから卵や精子が放出されるんです。その後は何事もなかったようにしているというから、珍しさ倍増!動物はこんなところから進化したのかな?
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20230217190000.html
【出演】
生命環境系・中野裕昭 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】 https://sites.google.com/site/hiroakinakanolab/home

#032 「見る」ってどういうこと?神経細胞たちの集合知が物体を見分けているんです/システム情報系 酒井宏 教授
【今回の内容】
図地分離。風景の中から個々の物体を切り分けることをいいます。風景を見て人や建物や木々があるとわかるのは、これらの物体を別々に認識しているから。この図地分離を担っているのは、脳内の第4次視覚野というところにある、わずか数十個の神経細胞集団。こんなちょっとの細胞たちが、物体の輪郭や表面の情報を処理して、それが何かを判断しているというからビックリですね。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20230215140000.html
【出演】
システム情報系・酒井宏 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】

#031 温泉水で導電性高分子?この酸性がちょうどいいんです/数理物質系 後藤博正 准教授・応用理工学学位プログラム 駒場京花
【今回の内容】
物質の合成では、強い酸性の溶液が必要なことも珍しくありませんが、使わずに済むならそれにこしたことはありません。導電性高分子の一つ、ポリアニリンの合成には、通常、硫酸が使われますが、その代わりに、なんと温泉水が使えるんだとか。火山の多い日本には、酸性の温泉がたくさんあり、これを利用しないのはモッタイナイ!温泉の工業的活用、なかなか画期的なアイデアです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20230322140000.html
【出演】
数理物質系・後藤博正 准教授、応用理工学学位プログラム・駒場京花
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
http://www2.ims.tsukuba.ac.jp/~gotoh_lab/

番外編「イチオシ!」#002 ゲーマー必聴!科学で極めるeスポーツの真髄/体育系 松井崇 助教
スポーツなのか、ただの遊びなのか?実はいまだに激しい議論が交わされているeスポーツ。考えてみると微妙な気もしますが、確実にプレーヤーは増えていて、他の競技と同様に、トレーニング方法の科学的研究が進んでいます。さらに、バーチャルな世界における身体機能の拡張や人とのつながりの形成など、eスポーツならではの研究も。ゲームが強くなりたい人、参考になる情報が満載ですよ!
【今回の研究をもっと詳しく】
www.tsukuba-matsui-lab.org/
(スポーツイノベーション開発研究センター)
sport-innovation.centers.tsukuba.ac.jp/
(健幸ライフスタイル開発研究センター)
rdcli.md.tsukuba.ac.jp/
【出演】
体育系・松井崇 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
www.tsukuba-matsui-lab.org/

#030 シミは語る!昆虫を大繁栄に導いた進化の大発見/生命環境系山岳科学センター菅平高原実験所 町田龍一郎 客員研究員
【今回の内容】
本を開いたりした時にチョロチョロしている虫、シミ。羽のない原始的な昆虫(無翅昆虫類)ですが、進化的には、昆虫が羽を持つ直前という、とても微妙で重要な位置にいるんです。その後の昆虫の大繁栄をもたらした要因には、羽を得るだけでなく、腸のでき方が効率的になって成長が早まったこともあるんだとか。そんな進化のヒミツを、シミは雄弁に物語ります。よーく見ると、かわいいヤツかも?
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20230217140000.html
【出演】
生命環境系山岳科学センター菅平高原実験所・町田龍一郎 客員研究員
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.sugadaira.tsukuba.ac.jp/machida/mushi.html

#029 コロナは怖い?恐怖を測ってみんなのメンタルヘルスに生かす/医学医療系 太刀川弘和 教授・附属病院 翠川晴彦 講師
【今回の内容】
恐怖心を測る尺度があるって知ってますか?コロナ禍では、ウイルスや感染を恐れるあまり、日常生活に支障をきたしてしまう人もいて、専用の恐怖尺度が世界共通で使われているんです。これを一歩先に進めて、どのくらいの恐怖レベルだと問題になるのかがわかれば、職場などの環境を整えたりもできます。メンタルヘルスって、個人だけでなく社会や地域の問題でもあるんですよね。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230113141500.html
【出演】
医学医療系・太刀川弘和 教授/附属病院・翠川晴彦 講師
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】

番外編「イチオシ!」#001 目指せ、地上の太陽!プラズマが生み出す新しいエネルギー/プラズマ研究センター 坂本瑞樹 センター長・教授
【今回の内容】
空気清浄機などで、ときどき耳にする「プラズマ」。実は雷やオーロラもプラズマなんだとか。なんのことだかよくわからないけど、これが生み出すエネルギーは、身の回りのあちこちで使われているそうです。究極は核融合。実現すれば地球環境の問題も大きく前進しそうです。筑波大では新しいプラズマ生成装置が稼働し始めたということで、この機会に、プラズマってなに?からきいてみました。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.prc.tsukuba.ac.jp/ja/
【出演】
プラズマ研究センター・坂本瑞樹 センター長/教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.prc.tsukuba.ac.jp/~sakamoto/

#028 ELOVL6を追え!酵素の働きがもたらす喘息と脂質の意外なカンケイ/医学医療系 森島祐子 准教授・筑波大学附属病院 吉田和史 講師
【今回の内容】
喘息は、呼吸器疾患の中でもっとも患者数の多い病気です。でも、その原因や症状の出方はさまざまで、実はとても複雑な病気なんだそうです。喘息の悪化に関わる要因の一つが脂肪酸。食事の摂り方も大事ですが、体内での脂肪酸の合成を担っている酵素ELOVL6がうまく働かないと、脂肪酸のバランスが崩れて、症状に影響するんだとか。新しい治療薬につながりそうな発見です。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230120140000.html
【出演】
医学医療系・森島祐子 准教授/筑波大学附属病院・吉田和史 講師
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
http://respmed.tsukubauniv.jp/

#027 キャベツを守れ!病気を防ぐ決め手はシュッとひと吹きアミノ酸/生命環境系 石賀康博 助教・坂田七海 研究員
【今回の内容】
キャベツ、白菜、ブロッコリー、大根・・・見た目も食べ方もだいぶ違いますが、全部、アブラナ科の野菜です。これらで問題になっているのが黒斑細菌病。葉っぱの表面にある気孔から細菌が侵入して感染します。その対策として、アミノ酸が効くことを発見!シュッと吹きかけるだけで、気孔が縮むんだそうです。簡単なのに効果的、おまけに環境にも優しい。おいしく笑顔になりましょう。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20221129140000.html
【出演】
生命環境系・石賀康博 助教/坂田七海 研究員
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003518

#026 人新世の憲法を考えよう!時代と社会に即した憲法解釈をみんなで/人文社会系 秋山肇 助教
【今回の内容】
憲法の文言を変えるのは大変ですが、新しい解釈を提案することはできます。環境や国際関係からコロナ禍まで、人間社会を取り巻くさまざまな状況の変化は、人権の捉え方にも影響を及ぼしますから、むしろ、時代に即したいろんな解釈があってもいいはず。そんな「人新世」ならではの憲法解釈を、政治家や法学者だけに任せずに、みんなで一緒に考えてみるっていうのもアリですよね。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/society-culture/20221124140000.html
【出演】
人文社会系・秋山肇 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000004384

#025 ひび割れに注目!コンクリート構造物の劣化を評価する新手法/システム情報系 金久保利之 教授
【今回の内容】
道路や橋、建物など、インフラとして使われているコンクリート構造物の中には、作られてから数十年以上も経って、それなりにガタがきているものも増えています。かといって、すぐに全部作り直すわけにもいきません。どこから手をつけるか、優先順位をつけるための見極めのポイントは、ひび割れ。床や壁でもよく見かけますが、これを実験的に再現するにはいろんなノウハウがあるんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20221107140000.html
【出演】
システム情報系・金久保利之 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.kz.tsukuba.ac.jp/~kanakubo/

#024 脳の働きも魚の群れも!統合情報理論で集団のボーダーを探る/システム情報系 新里高行 助教
【今回の内容】
脳科学の分野で用いられる統合情報理論。たくさんの脳波の一体性から意識の状態を評価するための考え方です。これを応用して、自分の体でないものを自分の体のように錯覚してしまう現象も、分析することができます。さらには、人間や動物の集団の一体性、つまり集団の中と外のボーダーを考えるときにも使えそう。ボーダーって、いろいろ面白いことが起こる場所みたいですよ。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20221110140000.html
【出演】
システム情報系・新里高行 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.takayukiniizato.com/

#023 高齢者の体力を取り戻そう!しっかり体を動かす秘訣は社会交流に/体育系 大藏倫博 教授・パブリックヘルス学位プログラム 寺岡かおりさん
【今回の内容】
コロナ禍で外出が減り、体力低下を実感している人も多いでしょうが、その程度を定量的に示すのはなかなか大変です。高齢者を対象に長年行ってきたコホート研究のデータから、最新の分析手法を使って体力の変化を調べたら、コロナ禍では1年間の体力低下が、通常の3倍も大きかったとか。これを取り戻す鍵は社会交流。リアルで人と接することには、そんな効果もあるようです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20221025140000.html
【出演】
体育系・大藏倫博 教授、パブリックヘルス学位プログラム・寺岡かおり
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~okura/

#022 酸ニモ負ケズ!卑金属合金パワーで水素を作る/数理物質系 伊藤良一 准教授
【今回の内容】
貴金属って宝飾品のイメージがありますが、水を電気分解して水素を作る時の電極としても優秀です。でもやっぱり高価で希少なので、代替品の探索が進んでいます。ここに卑金属、つまり貴金属以外の金属を使うなんて、あり得ないというのが常識です。ところが合金にすれば、酸に弱いという致命的な欠点をクリアできることが判明!これからのエネルギー源として重要な水素を生み出す卑金属合金パワーに注目です。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20221101143000.html
【出演】
数理物質系・伊藤良一 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.u.tsukuba.ac.jp/~ito.yoshikazu.ga/index.html

#021 クラゲだってがんばってます!まっすぐ泳ぐための「クシ」の秘密/生命環境系 稲葉一男 教授
【今回の内容】
水中をふわふわ漂う様子を眺めているだけで癒される生き物、クラゲ。中でもクシクラゲは虹色に光るので、水族館でも人気です。クシクラゲというだけあって、体の表面に、櫛のような形をした器官「櫛板」が8本あって、これが光ったり、泳ぐために動いたりします。この櫛板は繊毛という細かい毛の束が集まったものですが、この束を支える構造がなんとも緻密でよくできているんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20221025110000.html
【出演】
生命環境系・稲葉一男 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】

#020 カマドウマの鉤爪を持つ胞子!姿も生き方も二刀流のイケてる新種の菌類/生命環境系 出川洋介 准教授・生物学学位プログラム 李知彦
【今回の内容】
カマドウマという昆虫の体内や糞から見つかった新種の菌類、「カマドウマの鉤爪を持つ胞子」という意味のラテン語名を持つ、通称「カマド菌」。カマドウマの腸内にいる時と外にいる時とで、姿も生活スタイルも全く違うというから驚きです。動物と関わりながら進化してきた菌類の中で、この生き方は「両生類」の段階にあるともいえます。これって菌類の世界の大発見なんです!
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20221011141500.html
【出演】
生命環境系・出川洋介 准教授、生物学学位プログラム・李知彦
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://dgw-sugadaira.jimdofree.com/

#019 動けば見えてくる!複雑なネットワーク図から価値を読み取る新手法/システム情報系 三末和男 教授
【今回の内容】
人やモノの関係は点と線で図式化すると分かりやすいですよね。でもそれが複雑になると、線が絡まって、情報が読み取れなくなってしまいます。ところが、人間の感覚は不思議なもので、点と点があるだけで、その間が線でつながっているように推測します。そこで、点と点の間の線を省略し、アニメーションで時々つなげることで、ネットワークの全体像を見えやすくする方法を編み出しました。
*番組中、「今回論文を発表したGraph Drawingのシンポジウムが20年目」という箇所がありますが、正しくは「30年目」です。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20220912140000.html
【出演】
システム情報系・三末和男 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.cs.tsukuba.ac.jp/~misue/index-j.html
https://note.com/k3sue/n/n3cce23d92c9a

#018 絶滅しないための栄養バランス!ビッグデータ解析から垣間見る微生物の生きる知恵/生命環境系 應蓓文 准教授
【今回の内容】
人工知能でビッグデータ解析・・・生物学の手法としてはちょっと風変わりですが、これまでの実験方法では見つからないような、新しい知識が導かれるかもしれません。そんな期待を胸に、微生物にとってどんな栄養成分が重要なのか、いろんな環境をつくって観察をし、集めたデータがなんと1万個。これを人工知能で解析したら、微生物の意外な食事法が現れてきました。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20220830140000.html
【出演】
生命環境系・應蓓文(いん べいうぇん) 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】

番外編「TGSW2022スペシャル」#05 伝わってる?思想や知恵はどうやって受け継がれていくのか/人文社会系 板東洋介 准教授
【今回の内容】
「TGSW: Tsukuba Global Science Week 2022」 9月26日(月)〜9月30日(金)開催
筑波大学では、さまざまな最先端の研究成果を共有し、より良い未来に向けて世界中の人々と議論する場として、「Tsukuba Global Science Week」略してTGSWを開催しています。通算12回目となるTGSW2022で行われる29のセッションの中から、選りすぐりのテーマを筑波大学ポッドキャスト番外編「TGSW2022スペシャル」としてご紹介します。
スペシャル第5回は、9月27日(水)17:00〜21:00にオンラインで開催されるセッション5-11「東アジアの哲学・宗教における思想伝承」についてお話しを伺いました。
考えていることを言葉で伝えるって大事なことだけれど、すべてを言葉で表すなんて無理ですよね。「背中を見て盗む」ようなことでしか伝わらないことだってあります。言葉では表しきれない宗教や哲学の思想・知恵を、どうやって次の世代に伝達していけるのか、目の前の現実を離れて、たまにはこんな思索にふけってみてはどうでしょう。
【このセッションをもっと詳しく】
セッション5-11「東アジアの哲学・宗教における思想伝承」
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/sessions/511
【出演】
人文社会系・板東洋介 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
Tsukuba Global Science Week 2022:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/
研究者総覧 人文社会系・板東洋介 准教授
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000004598
筑波大学大学院 人文社会科学研究群 哲学・思想サブプログラム
https://pub.logos.tsukuba.ac.jp/

#017 古文書から地球の自転速度が分かる?歴史学と天文学のユニークコラボ/図書館情報メディア系 村田光司 助教
【今回の内容】
地球の自転ってだんだん遅くなっているって知っていましたか?でも、過去のどの時代にどのくらいの速度だったかは、現代の観測では分かりません。そこで役に立つのが古文書。近代科学が成立する前でも、日食などの天文現象がかなり精密に記録された文書が残っているんだとか。そんな古文書を読み解くと、当時の自転速度が求められるんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/society-culture/20220914140000.html
【出演】
図書館情報メディア系・村田光司 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://researchmap.jp/kojimurat

番外編「TGSW2022スペシャル」#04 宇宙研究大集合!どこまでわかったのか聞いてみよう/数理物質系 武内勇司 准教授
【今回の内容】
「TGSW: Tsukuba Global Science Week 2022」 9月26日(月)〜9月30日(金)開催
筑波大学では、さまざまな最先端の研究成果を共有し、より良い未来に向けて世界中の人々と議論する場として、「Tsukuba Global Science Week」略してTGSWを開催しています。通算12回目となるTGSW2022で行われる29のセッションの中から、選りすぐりのテーマを筑波大学ポッドキャスト番外編「TGSW2022スペシャル」としてご紹介します。
スペシャル第4回は、9月27日(火)12:50〜21:10にオンラインで開催されるセッション5-9「宇宙の進化と物質の起源」についてお話しを伺いました。
ビッグバンから138億年。最初の数秒に何が起こったのか、銀河はどうやってできたのか、暗黒物質はどこにあるのか、宇宙や物質の成り立ちは謎だらけです。世界中の研究者が最新の研究成果を持ち寄って、これからの宇宙研究や新しい研究テーマについて語り合います。
【このセッションをもっと詳しく】
セッション5-9「宇宙の進化と物質の起源」
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/sessions/59
【出演】
数理物質系・武内勇司 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
Tsukuba Global Science Week 2022:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/
筑波大学 宇宙史研究センター
https://tchou.tomonaga.tsukuba.ac.jp/

#016 その対策、本当に効果ある?緻密なデータ分析から確かなエビデンスを導こう/医学医療系 市川政雄 教授
【今回の内容】
飲酒運転や高齢者ドライバーによる事故、最近増えていると感じますか?実際のところ、交通事故全体の中ではかなり少ないんです。とはいえ重大事故になりがちなので、社会的批判も高まって、厳罰化や規制強化につながっています。でもそれで効果が出ているかというと、実はそうでもなさそう。どうせやるなら、感情や思い込みではなく、エビデンスに基づいた対策が大事ですよね。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220823140000.html
【出演】
医学医療系・市川政雄 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://tsukuba-gph.amebaownd.com/

番外編「TGSW2022スペシャル」#03 オンラインも対面も!体育・スポーツの新しい実践を考えよう/体育系 宮崎明世 准教授
【今回の内容】
「TGSW: Tsukuba Global Science Week 2022」 9月26日(月)〜9月30日(金)開催
筑波大学では、さまざまな最先端の研究成果を共有し、より良い未来に向けて世界中の人々と議論する場として、「Tsukuba Global Science Week」略してTGSWを開催しています。通算12回目となるTGSW2022で行われる29のセッションの中から、選りすぐりのテーマを筑波大学ポッドキャスト番外編「TGSW2022スペシャル」としてご紹介します。
スペシャル第3回は、9月26日(月)20:00〜21:30にオンラインで開催されるセッション5-6「ニューノーマル時代の体育・スポーツ教育の新たな試み」についてお話しを伺いました。
コロナ禍で学校が休校になったり、仕事も在宅になったりして、誰もが体を動かすこと、人とコミュニケーションをとることの大事さに気づいたはず。実は、体育の授業には、この2つを満たす役割もあったんです。オンラインの活用や、接触の少ない対面授業など、新しい体育実技の方法について、各国のさまざまな取り組みを共有しましょう。
【このセッションをもっと詳しく】
セッション5-6「ニューノーマル時代の体育・スポーツ教育の新たな試み」
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/sessions/56
【出演】
体育系・宮崎明世 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
Tsukuba Global Science Week 2022:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/
筑波大学 体育専門学群 教員紹介 宮崎明世 准教授:
https://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/common-data/prof.php?ug&view=96
筑波大学体育科教育学研究室:
https://utpe.tsukubauniv.jp/

#015 構想10年!高齢者にとって最適な骨折の治療法を探して/医学医療系 船山徹 講師
【今回の内容】
骨粗鬆症になると、いとも簡単に背骨が折れてしまうことがあります。できるだけ安静にして治すというのが一般的ですが、高齢者の場合は、安静にしすぎると、認知症が進行したり、体力が落ちてしまったりするので厄介。長年にわたる診療経験に基づいた調査から、健康を保ちつつ骨折を治すためのバランスの良い方法が見えてきたようです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220829140000.html
【出演】
医学医療系・船山徹 講師
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003920
https://tsukuba-seikei.jp/

番外編「TGSW2022スペシャル」#02 日常会話だけじゃない!専門分野のことは専門家として外国語を話そう/人文社会系 小野雄一 教授
【今回の内容】
「TGSW: Tsukuba Global Science Week 2022」 9月26日(月)〜9月30日(金)開催
筑波大学では、さまざまな最先端の研究成果を共有し、より良い未来に向けて世界中の人々と議論する場として、「Tsukuba Global Science Week」略してTGSWを開催しています。通算12回目となるTGSW2022で行われる29のセッションの中から、選りすぐりのテーマを筑波大学ポッドキャスト番外編「TGSW2022スペシャル」としてご紹介します。
スペシャル第2回は、9月26日(月)13:00〜17:00にオンラインで開催されるセッション5-2「CLILアプローチが照らす外国語教育の可能性」についてお話しを伺いました。
外国語はとりあえず意思疎通ができればよい、と考える人も多いでしょうが、専門知識を学び、その分野で活躍するには、それなりの表現や語彙が必要。そういった、実際に現場で使われている言語をそのまま学ぼうというのが、CLIL(内容言語統合型学習:Content and Language Integrated Learning)という考え方です。本当に使える外国語指導の実践例を紹介します。
【このセッションをもっと詳しく】
セッション5-2「CLILアプローチが照らす外国語教育の可能性」
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/sessions/52
【出演】
人文社会系・小野雄一 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
Tsukuba Global Science Week 2022:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/
Welcome to Yuichi Ono's Homepage
https://sites.google.com/site/smallfieldherono1/
筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター(CEGLOC)
https://www.cegloc.tsukuba.ac.jp/

#014 なんだか元気が出ない?それはミトコンドリアのせいかも/生命環境系 中田和人 教授
【今回の内容】
細胞の中にあるミトコンドリア。私たちの体を動かすためのエネルギーを生み出す小さな部品で、独自のDNAを持っています。これに不具合が生じると、いろんな病気を引き起こすのですが、ミドコンドリアはかなりの強者で、その内部に手出しをすることができません。その鍵穴をこじ開けるために、根気強い研究が繰り広げられているんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220824140000.html
【出演】
生命環境系・中田和人 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.biol.tsukuba.ac.jp/nakada_ishikawa/

番外編「TGSW2022スペシャル」#01 これがTGSW2022!私たちがオーガナイズしています/TGSW事務局
【今回の内容】
「TGSW: Tsukuba Global Science Week 2022」 9月26日(月)〜9月30日(金)開催
筑波大学では、さまざまな最先端の研究成果を共有し、より良い未来に向けて世界中の人々と議論する場として、「Tsukuba Global Science Week」略してTGSWを開催しています。通算12回目となるTGSW2022で行われる29のセッションの中から、選りすぐりのテーマを筑波大学ポッドキャスト番外編「TGSW2022スペシャル」としてご紹介します。
スペシャル第1回はTGSW事務局メンバー全員集合!TGSWって何?その歩みや、今回のTGSWの見どころ、準備の裏話など、このビッグイベントを運営する人々の生の声と熱い思いを、ぜひお聞きください。
【このセッションをもっと詳しく】
Tsukuba Global Science Week 2022:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/
つくばスーパーサイエンスシティシンポジウム:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/sessions/11
筑波会議セッション 脱炭素社会の実現に向けて:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/sessions/34
【出演】
TGSW事務局・野中秀彦、五十嵐千恵子、守屋理子、原田あかね
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【関連ウェブサイト】
Tsukuba Global Science Week 2022:
https://tgsw.tsukuba.ac.jp/
筑波会議2021:
https://tsukuba-conference.com/
筑波大学学生人材バンク:
https://ut-jinzai-bank.tsukuba.ac.jp/

#013 ミクロの器ができました!形も作り方も珍しい結晶をご覧あれ/数理物質系 山本洋平 教授
【今回の内容】
結晶ってきれいだけれど、実際に作るとなると、時間もかかるし、形や大きさがそろわなかったり。ところが、とある物質ととある条件を組み合わせると、たった10秒ほどで、「六角形のお椀型」というとっても珍しい形の結晶ができるんです。ミクロサイズながら、ちゃんとお椀、つまり器としても使えるというから驚き。いろいろおもしろい使い道がありそうですよ。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20220805030000.html
【出演】
数理物質系・山本洋平 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://www.ims.tsukuba.ac.jp/~yamamoto_lab/

#012 折り畳む?折り畳まない?タンパク質の構造と小胞体とシナプスの不思議なカンケイ/生命環境系 鶴田文憲 助教・ヒューマンバイオロジー学位プログラム 武富巧
【今回の内容】
自閉スペクトラム症、いわゆる自閉症を引き起こすのは、遺伝子の変異だと考えられています。変異した遺伝子がタンパク質の形を変えてしまう、これが細胞にとっては大問題。同じタンパク質なのに形が違うだけで、細胞はうまく働けなくなってしまうんだとか。こんなデリケートな仕組みが、巡り巡って神経細胞にも影響を及ぼしているらしいんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220715140000.html
【出演】
生命環境系・鶴田文憲 助教、ヒューマンバイオロジー学位プログラム・武富巧
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://ftsuruta.wixsite.com/fuminori-tsuruta

#011 反応経路を追え!厄介者の二酸化炭素を働き者に変えよう/数理物質系 武安光太郎 助教
【今回の内容】
二酸化炭素からメタノールを作る。これがうまくいけば、とかく悪者にされがちな二酸化炭素だって、有望なエネルギーの素になります。ところがこの反応は、単純そうに見えて、なかなか複雑。長年、研究されてきたのに、詳しい仕組みはよく分かっていなかったんだとか。その謎がようやく解けてきました。いずれ、二酸化炭素の排出を気にしなくてもよくなるような時代がやってくるかも!?
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20220701140000.html
【出演】
数理物質系・武安光太郎 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000004091

#010 なわばりを守れ!挑発されると攻撃したくなるのにはワケがあります/人間系 高橋阿貴 准教授
【今回の内容】
誰かにちょっかいを出されると、ついつい相手を攻撃したくなってしまいますよね。それって人間だけじゃなく、多くの動物で見られる行動なんだとか。ということは、ケンカは良くないとはいっても、全く戦わないことが最善というわけでもなさそうです。頭で考えるより先に体が動いてしまう、と感じることもありますが、実際には、脳の回路ががっつり働いているんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20220721180000.html
【出演】
人間系・高橋阿貴 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003646

#009 タブレットで簡単チェック!認知機能検査のハードルを下げて早期治療へ/医学医療系 新井哲明 教授
【今回の内容】
最近物忘れが・・・なんて気になっていても、年齢のせいだから仕方がないと放置している人も多いのではないでしょうか。確かに、病院に行って検査を受けるのは、ちょっと(かなり?)ためらわれますよね。でも、自宅で簡単に認知機能がチェックできるとしたらどうでしょう。早期発見・早期治療で、回復することもあるそうですよ。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220622140000.html
【出演】
医学医療系・新井哲明 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
http://www.tsukuba-psychiatry.com/

#008 手計算好き集まれ!紙とペンで解く、こだわりのシミュレーション/システム情報系 金川哲也 助教
【今回の内容】
紙とペンを使って計算・・・最近、やってますか?コンピュータやAIを使えば、なんでも簡単に計算できてしまいそうですが、テクノロジーに任せっきりにしていると、事の本質を見落としてしまうかもしれません。超音波がどのように体内を伝わり、がんなどの治療に効果をもたらすか、そんな複雑なシミュレーションだって、手計算が威力を発揮するんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20220711140000.html
【出演】
システム情報系・金川哲也 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://kanagawa.kz.tsukuba.ac.jp

#007 ショウジョウバエ vs 寄生蜂!虫たちの戦いに学ぼう/生存ダイナミクス研究センター(TARA) 島田裕子 助教・丹羽隆介 教授
【今回の内容】
小さな虫たちの世界のことだと侮ってはいけません。毒を盛ったり、相手を食べたり、残酷な戦いをしながら生き延びている虫たちがいます。なぜそこまでするのか、逃げることはできないのか、その理由が、進化の過程で受け継がれた遺伝情報に残されているかもしれません。ゲノム解析を通じて、生物同士の相互作用の謎を探っています。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20220614140000.html
【出演】
生存ダイナミクス研究センター(TARA)・島田裕子 助教、丹羽隆介 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://sites.google.com/view/yukoshimada/
https://sites.google.com/view/niwa-lab-tsukuba/home

#006 既読スルーからコンプラまで!産業医が見るイマドキの職場事情/医学医療系 池田朝彦 助教
【今回の内容】
大人にもいじめ問題で悩んでいる人がいます。リモートワークで、同僚や上司との意思疎通がうまくいかなくなったり、ちょっとした行き違いをいじめと捉えてしまったり。そんな時に頼りになるのが産業医。人間関係やコミュニケーションの改善に向けて、職場の行司役として、目立たないながらもいろんな支援をしてくれているんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220603140000.html
【出演】
医学医療系・池田朝彦 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/ja/researcher/0000004661

#005 ケアする人にもケアを!医療従事者のモヤモヤをクリアに/医学医療系 濵野淳 講師
【今回の内容】
コロナ禍の最前線で頑張り続ける医療従事者のみなさん。専門病院や救急医療に注目が集まりがちですが、普段の診療だって大事です。かかりつけ医や在宅医療に携わる人々は、ソーシャルディスタンスが取りにくい中で、特有のストレスを受けているそうです。ケアする人にも適切なケアが必要なんです。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220530140000.html
【出演】
医学医療系・濵野淳 講師
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/ja/researcher/3463

#004 森には楽しい発見がいっぱい!山桜へ愛を込めて/生命環境系 佐伯いく代 准教授
【今回の内容】
桜といえばソメイヨシノ。でも日本で古来から親しまれてきたのは野生の山桜です。春になると山肌一面をモザイク状に美しく飾る山桜には、ソメイヨシノとは違った美しさがあります。その楽しみ方の最もワイルド(?)な方法が、「森へ分け入る」。誰でも気軽に、とはいかないフィールドワークの様子をそっと覗いてみます。
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20220520140000.html
【出演】
生命環境系・佐伯いく代 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
http://www7b.biglobe.ne.jp/~rubra/Rubra_02_sub8_profile.html

#003 食べるだけじゃないんです!知られざるウニの世界へようこそ/生命環境系 谷口俊介 准教授
【今回の内容】
ウニはただの高級食材ではありません。生物学の世界ではとても重要な研究材料で、遺伝子レベルでの研究が進んでいます。一方で、詳しい生態はよくわかっておらず、同じウニなのに、種類によって寿命もエサも違えば、不味いウニもいるんだとか。そんなウニの謎をちょっと味見してみましょう!
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20220524140000.html
【出演】
生命環境系・谷口俊介 准教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000001949

#002 コーチングは科学だ!人間関係のストレスだって力になる/体育系 中山雅雄 教授
【今回の内容】
アスリートはいろいろなストレスを抱えています。その一つが人間関係。でもストレスへの対処方法は人それぞれ。高校生サッカー選手について調べてみると、競技レベルの高い選手ほどストレスをポジティブに捉えている傾向が見えてきました。こういった科学的な知見がチームを強くするカギになるんです!
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20220406140000.html
【出演】
体育系・中山雅雄 教授
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000001949
【筑波大学蹴球部ウェブサイト】
https://www.tsukubashukyu.com/

#001 オーバーショルダーアタック!!?歪み画像でパスワードを守れ!/システム情報系 善甫啓一 助教
【今回の内容】
ハッキング、というと極めて高度な知識やテクニックが必要なように思われますが、パスワードを盗むだけなら、他人のデバイス画面をこっそり覗き見する、という誰にでもできる手があります(決して真似しないでください!)。盗まれないパスワードを開発するハイテクと、それを破ろうとするローテクとの戦い。勝つのはどちらでしょうか?
【今回の研究をもっと詳しく】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/technology-materials/20220315140000.html
【出演】
システム情報系・善甫啓一 助教
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【研究者のウェブサイト】
http://www.xpercept.aclab.esys.tsukuba.ac.jp/
【先導的研究者体験プログラム(ARE) | 1~3年生の研究を支援します】
https://www.are.tsukuba.ac.jp/

#000 【予告編】 筑波大学ポッドキャスト始めます!
【今回の内容】
筑波大学では「研究室サイドストーリー」と題してポッドキャストの配信を開始します。サイエンスコミュニケーターの山科直子をMCに、筑波大学で行われている様々な研究の裏話的なエピソードを研究者本人から直接お聞きして紹介していきます。
【出演】
サイエンスコミュニケーター・山科直子
【筑波大学ウェブサイト】
https://www.tsukuba.ac.jp/
【筑波大学の研究最前線へ-TSUKUBA JOURNAL】
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/