
日本文化ラジオ
By 茶の間ラボ
①『日本文化はロックだぜ』浮世絵は世界最高のコンテンツビジネス?、江戸のメディア王「蔦屋重三郎」とは?『源氏物語』は政治ドラマだった!知られざる日本の歴史、偉人、古典文学、芸術文化...etc幅広いテーマでお届けします。
②『漆チャンネル』世界初!?漆滅亡への危機意識から始まった番組。縄文時代以降、日本の文化をさまざまな形で伝えてきた蒔絵の歴史、制作過程、材料など、漆にまつわる超ディープな話を漆坊主こと彦十蒔絵代表若宮隆志さんと日本文化愛好家セバスチャン高木がお届けします。
③『穴窯ラヂオ』穴人こと信楽の陶芸家篠原希さんとセバスチャン高木がお届けする熱々陶芸トーク。古くから伝わり一度途絶えた穴窯とは?その魅力や歴史、陶芸家の普段の生活は?陶芸とパン作りの共通点があった!など陶芸をさまざまな切り口でお届けします。

日本文化ラジオ Jun 04, 2020

陶芸家はBBQにも学ぶ。ピザに続く、BBQと穴窯の関係性
ピザにハマっているセバスチャン高木が次に興味を持ち始めたのは、バーベキュー。アメリカではうまく焼けるかどうかが父親の威厳にすら影響を与えるとか与えないとか。穴窯の中での燃焼作用にも通じるBBQのお話。

うるし坊主が追求する漆の色について語る!
台湾の個展から帰国したばかりのうるし坊主こと若宮隆志。10月からは香港のアートフェアにも作品を出展と、海外と日本を行き来する日々。「漆芸では白い色など明るい色を出すのは難しい」と話す若宮に、「絵具のようにはいかないのですね」と奥深さを感じるセバスチャン高木。若宮の究極の夢は、故宮博物館の青磁水仙盆の「天青色(てんせいしょく)」とも呼ばれる優雅な色味を出す事。成功したら、故宮博物館の近くに出店します!と鼻息荒いセバスチャン。2人の野望は続く!

本居宣長最終回 古事記解読の謎
1000年もの間、ほとんど顧みられなかった『古事記』。なぜ本居宣長は30年以上も研究したのか?正しい・正しくない、とは違った、本居宣長が『古事記』に求めたものを探ります。アイキャッチ左側の出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

無駄こそ全て!変わり塗りという矛盾の極致
三井記念美術館にて「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」が開催中。うるし坊主こと若宮隆志は、モンキーレンチ、工具箱、ねじの金属の経年劣化を漆で表現!さびた金属にしか見えない技は、江戸時代から続く「変わり塗り」という伝統的手法。「時の流れによる変化を蒔絵によって表すと、今度はその状態がずっと続く!?」と驚くセバスチャン高木。自然と朽ちていくものを想像しながら、蒔絵で描く矛盾。「無駄なことをやるのは魅力につながる」と、2人の話はつきません。

単なる歴史書じゃないぞ!本居宣長が愛した古事記って何?
戻ってきた本居宣長シリーズ。今回は、本居宣長が30年以上にわたって取り組んだ古事記には、何が書かれていたのか、時代背景とともに読み解きます。

穴人があの「名碗」を語る。本阿弥光悦「雪峯」編
本阿弥光悦作の赤楽茶碗「雪峯(せっぽう)」(重要文化財)。最大の特徴である「窯割れ」の部分は、どのように生じたのでしょうか。作者の狙い通りなのか、あるいは偶然の産物なのか。「破れ」の表現に挑戦している穴人こと篠原さんが分析します。篠原さんの岡山の個展はこちら
http://www.nanasejapan.com/planning/

先人から学んだ漆の技を若者へとつなぐ
「くろめ」の回を聴いたリスナーから、うるし坊主こと若宮隆志に質問が!「今日、くろめ日よりだよね」、「くろめってる?」と日常会話にしたいと盛り上がるセバスチャン高木。先人からの漆の精製工程を若い職人に伝授している若宮に、「日本文化の接着剤である漆の技を残さないと!」とセバスチャンは熱弁をふるいます。2人のトークはヒートアップして止まりません!

リアルに旅してわかった!おくのほそ道の魅力とは?
「おくのほそ道」を車で辿ったらどんな旅になるのか、日本文化愛好家セバスチャン高木が実体験を語ります。松尾芭蕉が景勝地松島で、句を掲載しなかった理由や、歌枕の地で感じた芭蕉の果たした役割とは。

光がごちそう!?唯一無二の「ろいろ」の光沢とは
かつて日本の室内が暗かった時代、輝きは憧れだった!漆工芸では、ピカピカの艶に仕上げる呂色(蝋色)の技法があると、うるし坊主こと若宮隆志。以前から、光沢の秘訣が気になっていたセバスチャン高木は、興味シンシン!駿河墨(するがずみ)の木炭で研磨して、油と鹿の角粉(つのこ)などをつけて磨き上げていく。手間暇や職人の勘が欠かせない究極の技。今も続く伝統製法の深い話は、エンドレスで続きます。
●彦十蒔絵展覧会情報 2023/9/12(火)〜11/26(日)
三井記念美術館 https://www.mitsui-museum.jp/exhibition/next.html
2023/9/9(土)~9/23(土)『約茶不夜』(台北市内)
https://twitter.com/HikojuMakie1/status/1697531457948745816?s=20

朝4:30に起きて車でGO!おくのほそ道旅リアルガイド
セバスチャン高木が車でおくのほそ道を辿る旅に出発。芭蕉がおくのほそ道の旅で長く滞在した栃木県の黒羽(現 大田原市)を訪ねます。実際に芭蕉が経た旅と、おくのほそ道で書かれた旅の違いや、読んでいたからこそ出会えた土地の魅力、旅の醍醐味も紹介。

美しい漆黒をうみだす「くろめ」って何!?
今回も、ますますディープな漆の精製作業の話。黒く輝く漆器は、どうやって生み出されるのか?「たらいに入った生漆(きうるし)を、櫂(かい)と呼ばれる棒でかきまぜて、水分を飛ばして攪拌(かくはん)させます」と、うるし坊主こと若宮隆志。太陽熱を利用しつつ、温度が上がりすぎないよう注意が必要なのだとか。「くろめ」の工程に鉄分を加えた黒漆は、透明な黒と聞いて驚くセバスチャン高木。透明な黒の重なりによって生み出される「漆黒」。神秘的な世界に興味が尽きません。
アイキャッチ画像:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

夏休み特別企画『おくのほそ道』を車で走ってみて感じた喜び
松尾芭蕉の『おくのほそ道』を車で辿る旅に出かけたセバスチャン高木。芭蕉の旅の目的や、旅とは過程を楽しむものという言葉の本当の意味!?こんなことをしなければ絶対に行かない場所との出会いなど様々な気づきを聞くと、より『おくのほそ道』が味わい深いものになってきました。おくのほそ道について解説したpodcastはこちらhttps://open.spotify.com/playlist/29OPGJ48yJ004Axb9b2yAZ?si=ae429d775c6f4a5a

夏休み特別編 おくの細道の旅に出かけてみた
今年の夏休みは車で『おくの細道』をたどる旅にでかけたセバスチャン高木。5日間で1000キロ走った旅での発見とは!?
セバスチャン悩み相談も絶賛募集中!X(旧:Twitter)の#セバスチャン悩み相談 でお待ちしております

日本ならではの「アート」の楽しみ方とは?焼き物に秘められたヒント
かつて江戸の人々は浮世絵などを安価に購入し、誰もが気軽に自宅で楽しんでいました。現代の日本において、アートをそんなふうに再び楽しむことができないか。そのためのヒントが焼き物にあると、セバスチャン高木は考えます。

漆は収穫の時期で違う?生漆は何に使う?
前回の漆掻きから、今回は精製の話へ。生漆(きうるし)は、採取したばかりのものに近い状態。「綿を入れてゴミを絡ませて、そこから濾過して搾り取ったのが生漆です」とうるし坊主こと若宮隆志。作業途中で、漆を身体にかぶってしまうアクシデントもあったとか。お椀を作る時には、生漆を塗って、キレイに磨く。下地作りに向いていると聞き、興味がわくセバスチャン高木。漆の精製の深い話は、次回に続きます。

それは探検だった!本居宣長的古事記論とは
前回に引き続き、本居宣長が古事記を研究した理由に迫ります。賀茂真淵との出会いをきっかけに、本居宣長の古事記論がどう深まっていくのか知ると、彼独特の研究スタンスに驚くばかりです。

陶芸家はピザから学ぶ。最高においしいピザの焼き方と穴窯の仕組み
セバスチャン高木が次にハマり始めたのは「ピザ」。穴人こと篠原希さんも自作のピザ窯でよくピザを焼くそう。東京のマンションの一室で最高においしいピザを焼くには、という話題は、アメリカの人々が見る穴窯の魅力へと展開していきます。

「あはれ」から古事記へ!!本居宣長はなぜ古事記に向かったのか?
本居宣長は35歳から35年間(!)かけて古事記研究に没頭しました。その理由は外的要因と内的要因にわかれるそう。かつてからの憧れであった賀茂真淵との出会いをたどります。

実は科学的な根拠が!漆掻きの手法は、先人の知恵が息づいている
彦十蒔絵 若宮隆志展〜あそび心の蒔絵〜は2023年8月2日(水)〜8月14日(月)、新宿髙島屋10階 美術画廊にて。午前10時30分〜午後7時30分 最終日は午後4時閉場です。

紫式部は地獄に落ちた?助けて宣長さん
平安時代末期には『源氏物語』を執筆した紫式部は地獄に落ちた!という説があった!?その背景や異議を唱えた本居宣長の主張を読み解きます。画像出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

篠原さんの個展会場へ。ライブ収録で考える「破れ」
古田織部が名品と呼んだ水差「破袋(やぶれぶくろ)」の「破れ」は、一体どのように生まれたのでしょうか。実際にその表現に挑戦してみたという穴人こと篠原さんの個展を、セバスチャン高木が訪れます。篠原さんの個展は2023年7月26日(水)まで東京・池袋の東武百貨店にて開催中です。

本居宣長、『あはれ』進化論を追え!
本居宣長による『あはれ』論は30年の歳月をかけてどんな境地に辿り着いたのか!?処女作「排蘆小舟」時代以降の彼の思考の軌跡を15分にギュギュッと凝縮して辿ります。

木と対話をしながら行う、漆掻きの深い世界
漆の木の植樹にも取り組む、うるし坊主こと若宮隆志。漆はどうやって掻くのか、セバスチャン高木が迫ります。「漆は生き物なので、同じリズムで向き合わないといけない」と話す若宮。「えっ、最初は傷をつけるだけ?」神秘的な漆の沼に、ますますはまり込むセバスチャン。奥深い漆物語は続きます。

穴窯だからこその難しさ。篠原希さんの失敗の歴史
湿度が高まる梅雨時。穴窯の温度が上がにくく、篠原希さんもかつては大失敗をしたことがあるそうです。以来20年を経て「穴人」とまで呼ばれるようになった篠原さんの個展は、2023年7月20日(木)から26日(水)、東京・池袋の東武百貨店にて開かれます。

これからの日本のアート市場は?工芸の役割ってなんだろう
今回はアートを購入するとは?海外と日本の購入者の違いを、セバスチャン高木と、うるし坊主こと若宮隆志が熱く語ります!若宮の漆芸作品へ込める思いも、聞き出すセバスチャン。「藝大アートプラザ」展示作品の、漢字をモチーフにした表現に驚いた若宮。アートの需要をもっと広げたいセバスチャンの挑戦は続きます。藝大アートプラザ企画展の様子:https://artplaza.geidai.ac.jp/column/19995/

本居宣長は江戸のコスモポリタンだった!?あしわけをぶね(排蘆小舟)ダイジェストー!
今回も取り上げるのは本居宣長の処女作『排蘆小舟』。書かれていたディスり、「道」という言葉の意味合い、僧侶と好色の関係など、歌の心を大切にした彼ならではの説が展開。つい陥っちゃう「べき」論から解放されるような回です。

小林秀雄はソクラテスと比較!本居宣長が書いた処女作、あしわけをぶねとは
本居宣長シリーズ。今回は処女作と言われている「排蘆小舟(あしわけをぶね)」の内容や構成をご紹介。本居宣長が和歌で一番いいたかったことがよくわかる作品です。

どこまでもディープトーク。漆を育て、漆を掻くと、見える世界が変わった!
漆って、そもそもどうやってできるの?気になって仕方がないセバスチャン高木。うるし坊主こと若宮隆志の説明は、種の話にまで遡ります。地元輪島で、漆の木を育て、漆を掻く活動を続ける若宮は、「漆芸制作をする上で、自分のなかに変化が生まれました」。深い話がエンドレスで続きます!

失われた技術を求めて。かつての名窯が滅びた理由に迫る
大正時代、陶芸家・荒川豊蔵や北大路魯山人らが再現・再興を目指した古志野や黄瀬戸を、穴人こと穴窯の陶芸家・篠原希さんはどう見るのでしょうか。篠原さんの個展は2023年7月20日(木)から26日(水)、東京・池袋の東武百貨店にて開かれます。https://twitter.com/shinoharanozomu/status/1673957858826932224?s=20

日本文化を愛しすぎた男、本居宣長を知っていますか?
新シリーズ開始!今回のテーマは本居宣長です。国学者、として知られていますが具体的にどんな人物だったのか?当時の時代背景などを交えて、彼の生い立ちや思想を辿ります。

海外で漆は食器として思われてないってホント?じゃあ何って話
今回は、彦十蒔絵マネージャー・ワワとサッチーを招いたスペシャル回。中国圏では、『漆』の漢字はペンキを指すと知って驚いたセバスチャン高木とサッチー。台湾出身のワワは、母国に漆器文化がないので、そもそも実用品として見ていなかったそう。現在は、まな板から料理ヘラまで、漆製品に囲まれた生活。海外だけでなく、日本でも廃れてきた漆器の文化。「使われなくなった物にこそ価値が」と話すうるし坊主こと若宮隆志。漆器のこれからについて、熱いトークが続きます! 2023年6月28日(水)から7月3日(月)まで、横浜髙島屋7階 美術画廊にて、『彦十蒔絵 若宮隆志展〜あそび心の蒔絵〜』開催中。アイキャッチの画像の朱漆椀は出典ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

史実ってなに?日本の歴史は「物語」によってつくられている(こともある)
平家物語、太平記、忠臣蔵など、日本の歴史の背景には物語があった!?史実と合っている・合っていないだけじゃない、日本ならではの歴史の楽しみ方を解説します。出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

いい漆って?天然塗料・漆のディープな世界
うるし坊主こと若宮隆志が、漆芸制作に欠かせない漆について語ります。6月半ばごろに採る「初辺漆(はつへんうるし)」は、水分量が多くて早くに乾燥。時期によって成分が変わるなど、漆は複雑でとても繊細と熱弁。「いい漆っていったい何?」の疑問がわいてくるセバスチャン高木。漆かき職人の技でも違うなど、深い話は止まりません。

湿度は陶芸にどう関係してる?パンづくりと作陶の深いつながり
フランスパンの一種「カンパーニュ」の製作に、なぜか酵母づくりから日々いそしんでいるセバスチャン高木。梅雨の湿気によって酵母の管理などは非常に難しくなるそう。穴人こと篠原さんによれば、それは作陶とも大きく関連するのだそうです。

可憐な恋、ユーモアあふれる恋、源氏物語の恋のはじまりに「扇」あり
今回も源氏物語の中で扇が登場する名シーンをご紹介。扇には持ち主のセンスが凝縮され、それが恋の始まりにつながることも。おしゃれな扇の使い方にハッとします!アイキャッチはシカゴ美術館より

はじめての『西田幾多郎記念哲学館』で、内面と向き合う
今回は、サッチ-をゲストに迎えたスペシャル回。金沢を旅したセバスチャン高木とサッチ-は、うるし坊主こと若宮隆志の案内で『西田幾多郎記念哲学館』へ。海のそばの高台にそびえる、安藤忠雄建築の魅力にどっぷりと浸った3人。「蒔絵制作は、自分から出て来たものを、周囲の力を借りて表現」と話す若宮に、「合気道ですね」と返すセバスチャン。金沢旅をきっかけに、作品作りのインスピレーションが湧いてきた!?
アイキャッチ画像:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)

源氏物語でも頻出!オシャレアイテム「扇」の多様な役割【ロックな自由研究】
現代は扇と聞くと仰ぐもの、とイメージしますが、平安時代では多様な役割を担っており、『源氏物語』でも様々なシーンで登場します。現代の私たちからするととても新鮮でオシャレ!な扇の姿に迫ります。アイキャッチは『源氏物語図色紙(花宴)』出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

米国の大平原にある「ターボエンジンのような薪窯」トレイン・キルンとは?
窯の中で起きている現象を細かく分解し、再構築したような設計となっているというアメリカの薪窯「トレイン・キルン」。日米の「共通言語」になるかもしれない合理的な窯の話から、篠原さんの穴窯の話へと二人の会話は広がります。

世界服飾史史上最大!?平安時代の袖のはなし【ロックな自由研究②】
今回のテーマも「袖」。遣唐使が廃止された影響は袖にも!どう変わったのか、そして時代と共に複雑になっていった袖の意味を探ります。袖の意味、思っていた以上に奥深いです。アイキャッチはメトロポリタン美術館より。

50代で蒔絵師デビュー!小川破笠の破天荒さに痺れる♡
江戸時代に俳諧、漆芸、絵画とマルチに活躍した小川破笠(おがわはりつ)。50代で蒔絵師になった破笠の作品は、中国墨の意匠からデザインするなど、斬新!!漆坊主こと若宮隆志は、破笠の写しの作品を製作。パン作りに没頭するセバスチャン高木は、破笠の生き方にシンパシーを感じる!?江戸時代の天才の話に、大盛り上がり。
アイキャッチ画像:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)
